中野市に建つクリニックです。
以前院長先生のご自宅を設計をしたことが御縁となり、クリニックの設計も依頼していただきました。院長先生の爽やかな性格を建物から感じられるよう、すっきりとしたデザインを心がけました。

外観はコンクリートとガルバリウム鋼板の意匠でまとめています。
駐車スペースは融雪システムを設置しており、雪の多い日でも来院される患者さんが困らないように考えしました。

患者さんを思う荒井先生の気持ちを必死に受け止めながら設計させていただきました。設計者としてたくさん勉強させていただき、よい経験となりました。
医院入口。

無垢の木材を使用して人が触れる部分の肌触りを意識しています。

雪の多い中野市であるため、玄関は大きな屋根付のエントランスとしています。
ホールです。

車椅子の方も困らないようなスペースの確保、段差の解消など工夫しております。

右の壁についているのはパネルヒーターです。この医院は特殊なパネルヒーターを使用しており、夏の冷房、冬の暖房をHRCというパネルヒーターでまかなっています。
待合室です。

待合室から眺める前庭は中庭のようなムードとなっていて、患者さんにとって静かに時間が流れていく様子を感じていただけるようイメージして設計しました。

壁や天井はマジックコートとして健康に配慮した仕上げとしています。

開院されて待合ベンチが入り、今はだいぶ華やいだ良いムードの待合室となっています。
待合室を別方向から。

この医院の空間はすべて職人の手作りによって成り立っています。正面の本棚も受付も建具もすべて職人の手によるものです。既製品がひとつもないということで、特有の味わいを与えてくれています。

開院の際は奥様が選ばれた柔らかな若芽色のロールカーテンが爽やかに空間を引き立てています。
右手の白い縦格子はHRCヒーターで、夏は冷水による冷房、冬は温水による暖房となり、人の身体に優しいシステムを導入しています。エアコンのような吹き出す風が無いので、子供やご老人などには身体に負担を掛けない優れた冷暖房です。

設置コストは他の暖房機器に比べて高いのですが、患者さんを考えた上で採用されたこのヒーターには、院長先生の医者としての誠意を感じます。
待合室の庭です。

待合室からの眺めは外の雑踏を避け、落ち着けるようにこのような小さな庭を設けています。
診察室の連絡通路です。

ドクターや看護婦さんがスムースに作業できるように院長先生のアドバイスにより設計させていただきました。

左手に見える製作作業台はすごく長いカウンターなので、使い勝手はかなり良いとおもわれます。
洗面室、トイレ空間です。

抗菌使用として衛生面に配慮した設計としています。
車椅子用の専用トイレも設置しています

充分なスペースですね。
               

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(有)君島弘章建築設計事務所
君島 弘章

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